酸化亜鉛 FighZinc® ~抗菌・抗ウイルス~
【Zinc Oxide】 FighZinc® ~Antibacterial ・ Antiviral~
コロナ禍以降、菌・ウイルスへの対策が従来にも増して求められていますが、銀系抗菌剤の安全性が疑問視される中で、酸化亜鉛は代替材料として注目を集めています。
1.酸化亜鉛の抗菌メカニズム
酸化亜鉛は、次のメカニズムにより抗菌・抗ウイルス効果を発揮すると考えられます。
○金属イオン溶出メカニズム(抗菌)
亜鉛イオンが細菌などの細胞膜、細胞表面、あるいは内部でタンパク質・酵素と反応することで、障害を引き起こし細菌・微生物に損傷を与える。
○光触媒メカニズム(抗ウイルス)
酸化亜鉛の触媒作用が、空気中や水中などの酸素を活性酸素に変える。この活性酸素が微生物や細菌に損傷を与える。
2. 酸化亜鉛の特徴と抗菌評価(PET繊維、フィルム)
【特 徴】
✔暗所・明所(可視光下)ともに抗菌・抗ウイルス活性を確認。
✔表面処理技術により酸化亜鉛同士の凝集を緩和し、繊維への練り込みも可能。
✔超微粒子化により高透明度も実現している。
✔紫外線反射効果と消臭効果も期待。


3.抗ウイルス評価

4.銀系、有機系抗菌剤との比較
①銀系に比べ抗菌性は低いものの、SEK、SIAAマークの取得には十分な抗菌性能を持っています。
②弊社酸化亜鉛は、化粧品原料としても実績があり、安全性が高い素材です。
*抗菌認証機関SEK、SIAA登録に必要である「動物臨床」による安全性データを取得済みです。
③有機系抗菌剤とは異なり、無機系の抗菌剤は長期間にわたって効果が持続します。
④銀系に比べかなり安価です。

酸化亜鉛の消臭用グレード~ABZ-10PA~
特徴
✔酸化亜鉛を有機処理することで、酢酸、ホルムアルデヒドのみならずアンモニアの消臭も可能。
✔消臭に特化したグレードで300℃までの耐熱性を有する。
✔従来の酸化亜鉛の4倍のアンモニアの吸着率を実現

消臭試験データ~ABZ-10PA~
酸化亜鉛の酸性・中性ガスへの消臭効果は以前から知られていましたが、塩基性ガスへの消臭効果はあまりありませんでした。
ABZ-10PAは特別な表面処理を施すことで、塩基性ガスへの消臭効果を実現しております。

お問い合わせ先
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