堺化学グループの技術力
SAKAI CHEMICAL GROUP'S TECHNOLOGICAL STRENGTH
高度化する社会のニーズに「3つのコア技術」で応えています
無機化合物に高度な機能を付与する「粉体プロセッシング技術」、無機から有機への展開で培った独自技術を有機分野に根ざした「有機合成技術」、
医療・健康分野のさまざまなニーズに応える「医薬品製造技術」。3つのコア技術で生み出す多種多様な製品が、社会に幅広く貢献しています。
01
粉体プロセッシング技術
超微粒子化
微細化が進む電子材料部品など最先端分野のニーズに応えるべく、「水熱合成法」をはじめとする独自のプロセスで「ナノレベル」の超微粒子を製造する技術を確立しています。
粒子形状制御
粒子の成長過程を自在にコントロールする技術を保有。柱状・板状・針状・花弁状などさまざまな形状の粉体を安定的に製造・供給することで適用製品の高機能化を実現しています。
表面処理
粉体表面に別種の化合物をコーティングすることにより、活性の抑制や凝集の防止、分散性・安定性の向上など、さまざまな特殊機能を持つ粉体製品を開発しています。
高純度化
長年培った高度な晶析技術や独自の製造ノウハウを駆使して、有機・無機の多様な化合物について高純度化の技術を保有しております。
例えばこんな用途に
電子部品に
電子機器に不可欠な積層セラミックコンデンサは今や0.25×0.125ミリサイズにまでダウンサイジング化。
これを実現するために0.1μmという薄い誘電体層の材料として高純度でかつ超微粒子の誘電体粉末が使われています。
※1μm(マイクロメーター)=0.001mm(ミリメートル)
化粧品に
UVカットとして日焼け止めなどに使われる酸化亜鉛。その粒子を形状制御技術で「六角板状」にすることで、肌に馴染みやすく伸びの良いファンデーションなどの高品質な製品を実現しています。
塗料に
塗料の顔料に用いられる酸化チタンは紫外線を受けると強い酸化作用を発揮し有機物を分解しますが、粉体表面を無機物でコーティングすることによりこの活性をなくし、塗料製品の安定性を高めています。
繊維や各種コーティング材料に
祖業である酸化亜鉛の抗菌抗ウイルス効果により、 繊維や各種コーティング材料などの衛生機能向上に貢献し、快適な生活を支えます。
02
有機合成技術
有機イオウ化合物
光学・電子材料をはじめ人々の暮らしに欠かせない樹脂製品の材料として、さまざまな有機イオウ化合物を開発・製造しています。特に高屈折率のプラスチックレンズの原料であるβ-メルカプトプロピオン酸は、全世界で2社しか製造していない特殊製品であり、当社グループの高度な技術力の証と言えます。
有機リン化合物
有機リン化合物の分野においても潤滑油の極圧剤や、プラスチックの劣化を防ぐ酸化防止剤、不燃性を高める難燃剤、分散剤、触媒など幅広い分野の製品を開発し、産業界に供給しています。さらに培った高度な合成技術の応用により新しい分野への展開を目指した研究を進めています。
例えばこんな用途に
眼鏡に
プラスチックの屈折率を高める有機イオウ化合物を配合することで、度の強い眼鏡もレンズを薄く・軽くでき、機能性・ファッション性を高めることができます。
動力機械に
エンジンをはじめさまざまな動力機械に不可欠な潤滑油には、有機リン化合物が添加されています。焼き付きを防止する被膜が形成されるため、高温下でも安定した作動が可能になります。
03
医薬品製造技術
バリウム塩類
堺化学グループが得意とする「バリウム塩類」の合成技術は、医薬品の分野でも活躍。レントゲン撮影に使われるX線造影剤では、国内シェアトップの実績を誇っています。無機粉体である硫酸バリウム粒子の成分や大きさ、形状を自由にコントロールすることで、医療現場での用途に応じた多様な製品を提供しています。
GMP基準
最先端の合成技術力と製造設備により、各種の医薬品および原薬・中間体を研究開発・製造しています。研究部門では化合物のルート探索からサンプル合成、製法・工業化に至るまでのお客様の高度な要望に対応。生産においては医薬品製造基準「GMP」に準拠した万全の品質管理体制で、対応しています。
例えばこんな用途に
医療用医薬品に
X線造影剤、消化器系治療薬のほか診断を支援する各種の医療機器も提供。高品質で安全性に優れた製品と製販一体のスピーディな対応で、進化し続ける医療の最前線を支えています。
一般大衆薬に
かぜ薬「改源」をはじめとした一般用医薬品、特定健康食品などを幅広いラインアップで提供。「セルフ・メディケーション時代」の健康づくりをサポートしています。