堺化学工業株式会社

サステナビリティ

SUSTAINABILITY

MISSION / VISION

当社グループは、白粉(おしろい)原料である酸化亜鉛の製造を祖業として1918年に創業しました。当時の白粉は鉛白が多用されており、お化粧をする女性や、授乳を介した乳児の鉛中毒が社会問題となっていました。そこで安全性の高い白粉が求められ、酸化亜鉛の商業生産を開始したことが始まりです。
その後、当社グループの事業は白色顔料の追求を通じてバリウムや酸化チタンに波及し、無機粉体加工技術中心に技術力を磨いて様々な社会課題の解決に取り組んでまいりました。現在では顔料のみならず電子材料や化粧品、有機化学品など、事業展開は多岐にわたっています。
当社グループは「化学でやさしい未来づくり」をミッションとしています。私たちの技術力で、誰もが明るく、幸せに暮らせる未来を創造する。それが私たちの使命です。でも、そのためには、まず私たち自身が活力に溢れ、周囲を元気にできるような存在でなくてはなりません。そこで組織ビジョンとして掲げたのが「わくわくカンパニー」です。
そんな未来づくりのために、私たちが大切だと考えるもの、それをマテリアリティとしてまとめ、4つのテーマに分類しました。
サステナブルな未来をつくるため、自らがサステナブルな存在になる。そのような取り組みを、これからご紹介いたします。


サステナビリティの実現に向けて

マテリアリティ(重要課題)への取組み

私たちは、社会課題解決と企業価値向上の両立に向けて、優先的に取り組むべき重要課題「マテリアリティ」を策定しました。マテリアリティの決定に際しては、「化学でやさしい未来づくり」を目指す私たちの現在と未来を見据えて4つのテーマに分けました。テーマごとの考え方とマテリアリティを以下にご紹介します。今後は、従業員がこれを自分事として認識できるように周知・啓発活動を展開するとともに、具体的な計画を策定して KPI を設定し、目標達成に向けて取り組んでまいります。

堺化学グループの
人権基本方針について

私たちは皆、身の安全と自由を確保し、人間らしく幸せに生きる権利を生まれながらに持っています。私たちは自らの幸せを追求するだけでなく、他者の幸せも考慮し、共生していく必要があります。私たちが事業活動を通じて社会課題の解決に取り組むうえで、この人権尊重の思想は大変重要であると考えています。そこで、2022年10月1日付で、堺化学グループの人権基本方針を制定いたしました。

なお、本人権基本方針は、当社顧問弁護士であるベーカー&マッケンジー法律事務所(外国法共同事業)による社外レビューを経ております。また、2022年9月26日、取締役会の承認を得ています。

人々を幸せにする

私たちは自らを元気づけ、周囲に良い影響を与えられるような「わくわくカンパニー」になりたいと考えています。働く私たちが頑張って会社を良い方向に進めて成長できればワクワクしますし、そうなれば一層自身を成長させたいと思うでしょう。そのような好循環を生み出すために、従業員が自らの仕事に意義を感じ、自己の成長を実感しながら希望と誇りをもって働ける会社に変革してまいります。そして、当社の理念に共鳴する人材が長期にわたって十分に能力を発揮して働けるよう、安全で快適な環境を整備し、多様性を包摂する文化・風土を醸成してまいります。

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また、私たちの生産活動は地域のご理解と良好な関係の維持・構築があってこそ継続できるものです。安全で事故のない操業を継続して安心して暮らしていただくことはもちろん、働く人々の成長を支えるとともに、地域の一員として様々な行事に積極的に参加・協賛を行い、健全な社会づくりに貢献してまいります。

マテリアリティ

当社グループの取り組み

(1) 人材を育成し、成長を実感できる風土を醸成する

挑戦する仕組み、能動的に行動する仕組みを整備する

(2) 働きやすい環境をつくる

働く環境(場所・時間)を整備する
活力のある職場環境作り
ダイバーシティの推進

(3) 地域社会に貢献する

地域社会への対話
地域団体への協賛加盟

地球環境を守る

化学事業を営む私たちにとって、化学物質を適切に管理することは必須条件であり、原材料の調達、製品の製造、販売後のユーザー利用や最終廃棄にいたるまでの全ての過程に注意を払っています。鉱物由来の製品事業は生産工程で多量の産業廃棄物が発生するため、工程改善による排出量の削減に努めています。

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また、廃棄物を埋め立てる最終処分場を独自で所有しており、最後まで責任をもって管理しています。しかし、これは自然環境に直接手を加える行為ですので、周辺を含む地域に及ぼす影響を最大限考慮して運営しなければならないという責務を担っています。
流れ込む雨水の浄化はもちろん、生態系や生物多様性の保護にも細心の注意を払っています。一方、近年顕著に表れている気候変動への対応や、世界的規模で取り組まれているカーボンニュートラルの実現に向け、省エネと CO2の削減に取り組んでまいります。

マテリアリティ

当社グループの取り組み

(4) 化学物質を適切に管理し、環境負荷の低減と製品安全性の向上を実現する

省エネ推進
再生可能エネルギーへの転換
有用物質の回収・再利用

(5) 産業廃棄物の排出量を削減する

3R(Reduce、Reuse、Recycle)推進
原燃料・生産プロセスの見直し
産業廃棄物の再資源化

(6) 生物多様性に配慮する

水の使用量の削減と排水浄化

ものづくりで社会課題を解決する

私たちはこれまで、NOx(窒素酸化物)やダイオキシンを分解する触媒、重金属を使わない PET 重合用触媒や塩ビ安定剤、人々を紫外線から守る微細な酸化チタンや酸化亜鉛などを世に送り出し、現在はカーボンリサイクル触媒の開発にも取り組んでいます。これからは大量消費・大量廃棄を前提とせず、地球環境の維持・改善が重要となる一方、効率よくエネルギーを獲得することが重要な社会になるでしょう。また、このたびの新型コロナウイルスの影響から、人々の衛生に対する意識が大きく変化・進展したと考えています。このような時代に、私たちはものづくりを通じてどのような価値を提供できるか。「化学でやさしい未来づくり」を目指す私たちの存在意義が問われると考えています。

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世界中の人々が人間らしく幸福に生きる社会を実現するには、地球環境だけでなく人権に対しても高い意識を持たねばなりません。私たちが使用する原材料の多くは海外からの輸入に頼っていますので、供給元の社会情勢やそこで働く人々の労働環境などにも十分に注意を払ってまいります。

マテリアリティ

当社グループの取り組み

(7) 環境や社会の課題解決につながる製品やサービスを創造する

マイクロプラスチックビーズ代替え品
アンモニア合成触媒
カーボンリサイクル触媒
具体例:全個体電池材料、5G関連材料、抗菌・抗ウィルス材料等

(8) 責任ある調達を推進する

調達先への周知・協力依頼、取引先への監査など

透明で強固な経営体制を築く

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上記の取組みを適切に行うための全ての礎がコーポレート・ガバナンスです。正しいことを正しく行うには、客観性と透明性のある経営体制の構築と維持が不可欠ですので、取締役会の実効性向上とリスク管理の強化に取り組んでまいります。また、株主や投資家、顧客や調達先、地域社会の方々など、様々なステークホルダーの皆様に当社理解を深めていただき、より充実した対話を行うため、良い情報も悪い情報も等しく積極的に開示してまいります。

マテリアリティ

当社グループの取り組み

(9) 取締役会の実効性を高める

取締役実効性評価アンケートの実施(毎年1回)
アンケート結果の報告アンケートに基づく改善の実践
経営人材育成プランを作成
指名招集委員会の運営

(10) リスクを把握し対策を講じる

リスク・コンプライアンス教育、周知等の活動の実施
委員会・部会の効率的な運営

(11) 適時・適切に情報を開示する

IR・広報活動の活性化、危機管理広報の充実

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